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高精度の鉄鋼2次製品(みがき棒鋼)、冷間仕上げステンレス鋼棒などを製造し、国内ではそれぞれ2社しかないというJIS表示許可をどちらも持つ。
金属加工は加熱すると比較的容易にできるが、精度の誤差は大きくなるため、同社では冷間加工をすることで高い精度を得ている。
このため、常温でバーやコイル状の材料を、超硬合金のダイスという器具の穴を通して引き抜いて加工し、高精度の寸法のものを作る。これが同社の製品だ。
ダイスの穴の大きさや形で希望の太さや断面形状の鋼製品を作り、切断、ひずみ矯正などをして3次加工業者などへ出荷する。
断面は丸、四角、六角、長方形などで、細い4ミリのワイヤから同社しか作れない幅30センチのものまである。高精度な製品を作るため、ダイスは職人が管理。様々な検査機器を駆使して仕上げ、表面の傷防止にも力を入れる。
出荷先ではボルト、ナット、シャフトなど様々なものに加工され、パソコン、住宅、自動車、食品製造機器など用途は広い。車メーカーのマツダとは直取引する。排水処理や排ガス洗浄装置を整備し、環境への配慮にも力を入れる。
生産拠点は本社所在地の枚方工場と福知山工場で、福知山ではステンレス加工を100%(年間約5千トン)、鉄の加工を15%(約1500トン)扱う。
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